15. Chemical shift references

化学シフトデータを登録する場合、化学シフトの基準値をどうとったかについて記述します。
ここでは観測した全ての核種の基準について入力してください。

Nuclei with reported chemical shift data
Chemical shift reference set label
化学シフト基準の記述を特定するための名前を記入します。
ここでは核種ごとに名前をつけるのではなく、複数の試料に対して異なる基準があるかもしれないので、
それらを特定するための名前をつけます。
[例:chemical_shift_reference_1]
1H chemical shifts depositedful
試料に混合したDSSのメチルプロトン由来の共鳴ピークを0.0ppmとした場合、
「yes with IUPAC referencing」にチェック印を入力します。
IUPACの方法と異なる基準のとり方を適用した場合は「yes」にチェックを入れます。 
13C chemcial shifts deposited
試料に混合したDSSのメチルプロトン由来の共鳴周波数に、
化学シフト比(0.251449530)を掛けた値を13Cの基準周波数として化学シフトを算出した場合
「yes with IUPAC referencing」にチェック印を入力します。 
15N chemical shifts deposited
同様に化学シフト比(0.101329118)を掛けた値を15Nの基準周波数として算出した場合、
「yes with IUPAC referencing」にチェック印を入力します。
31P chemical shifts deposited
同様に化学シフト比(0.404808636)を掛けた値を31Pの基準周波数として算出した場合、
「yes with IUPAC referencing」にチェック印を入力します。
Other nuclei chemical shifts deposited
上記以外の核種の化学シフトデータを登録するときは、「yes」を入力します。
Details
化学シフトの基準物質や基準値、照合の方法などについて注釈がある場合はここに記入します。

上記項目で、今回登録する化学シフトデータの核種に「yes」あるいは「yes with IUPAC referencing」を
選択して、「Save Changes」ボタンを押すと、以下の項目が登場します。
該当する核種に対して項目の入力を行ないます。

「yes with IUPAC referencing」にチェック印を入力した場合は規定値が表示されるので、
それらのデータや値の確認を行なってください。

それぞれの基準の取り方については、化学シフト値の基準についてをご参照ください。

Chemical shift reference data
Atom type 
化学シフトの基準となる原子の元素記号を記入します。
Atom isotope number 
この原子の同位体番号を記入します。
Molecule common name 
基準となる化学シフトの共鳴ピークをもつ物質の一般名称・略名を
プルダウンリストから選択あるいは記入します。
Atom group 
基準共鳴ピークに由来する基準物質中の分子基原子団の名称を
プルダウンリストから選択あるいは記入します。
Chemical shift units 
化学シフト値の単位をプルダウンリストから選択します。
Chemical shift value for reference compound 
基準となる化学シフトの値を入力します(あるいは共鳴周波数の値)。
補正した場合はその後の値を記入します。
Reference method 
基準のとり方で、内部基準法による場合は「internal」、外部基準法の場合は「external」を選択します。
Reference type 
基準となる化学シフト値は、基準物質由来の共鳴ピークに基づくものなのか、
計算から導かれたものなのかを示す以下の単語を選択します。
Indirect chemical shift ratio 
この核種の基準化学シフト値を、実測核の基準共鳴周波数に化学シフト比を掛けて導き出し、
ppmの単位とした場合はその定数値を記入します。
External reference compound location 
外部基準形式の場合、サンプルチューブ内の基準物質(あるいはそれが溶解する溶媒)の
存在位置について最も当てはまる説明をプルダウンリストから選択します。
External reference sample geometry 
基準物質が溶解している溶媒が満たされている、あるいは基準物質が充填されている容器の
幾何学的形状についてプルダウンリストから選択します。
External reference axis 
その幾何学的形状が異方的である場合、
分光器の静磁場(Bo)に対するその長軸の配向をプルダウンリストから選択します。
Correction type applied to chemical shift reference 
基準物質と試料の間で物理・化学的条件が異なるなど、そのことによって
化学シフトの基準に対して補正を行なった場合、その条件の種類を表す語句を記入します。
Correction value applied 
補正した値をppmの単位で記入します。